【律法による献児】 ルカ2章22~40節

2017年11月19日

 出エジプト1章6~9[ヨセフもその兄弟達も、その世代の人々も皆、死んだが、イスラエルの人々は子を産み、おびただしく数を増し、ますます強くなって国中に溢れた。そのころ、ヨセフのことを知らない新しい王が出てエジプト支配し、国民に警告した。・・・そこでエジプト人は、イスラエルの人々の上に強制労働の監督を置き、重労働を課して虐待した。22節「ファラオは全国民に命じた。「生まれた男の子は、一人残らずナイル川に放り込め、女の子は皆生かしておけ」レビ族の家に男の子が産まれた。家族は彼をパピルスの籠に入れ葦の茂みに隠したが、皇女がその子を見つけてモーセと名付け自分の子として母親に育てさせた。

 モーセは王子として最高の教育を受け、軍の司令官として多くの兵士を動かしていた。40歳の時ヘブル人を助けようとして殺人を犯し、追求を避けて、ミデアンの地に逃れた。その地でエテロの娘と結婚して、エテロの羊飼いをしていた。それから長い年月がたち、エジプト王は死んだ。その間イスラエルの人々は労働の故にうめき、叫んだ。その助けを求める叫びを、神は聞きアブラハム、イサク、ヤコブとの契約によってイスラエルの人々を顧み、御心に留められた。

 彼達を助ける指導者として80年間訓練しておられたモーセを預言者ナービーとして遣わされ兄のアロンが彼に代わって語ることになりました。ファラオの前に立ちイスラエルを奴隷から救わんとして語り始めたが、王は頑なに拒みました。

 神様に命により、アロンの杖を蛇とする。彼等に災いを与えイスラエルを奴隷の身より救い出す事となりました。その災いは、①7章14~23節ナイル川の水が血に変わる。②蛙の災い。③蚋の災い。④アブの災い。⑤疫病の災い。⑥腫れ物の患い。⑦雹の患い。8章26節王は「今度ばかりは間違っていた正しいのは主である、恐ろしい雷と雹はもうたくさんだ。祈ってくれ、あなたたちを去らせよう」モーセが町を出て両手を広げて主に祈った。すると雷や雹もやんだ。王は又もや心をかたくなにして、イスラエルを去らせなかった。⑧イナゴの災い。王の願いで、モーセが祈ると強い西風で海に吹き飛ばされた。王は再び心を頑なにした。⑨暗闇の災い。三日間互いに見ることも出来なかった。彼たちが太陽神を信じていたことに対しての挑戦。王は心を頑なにして、またもや去らせなかった。10章28節、ヘブル人の地には光があった。王が「引き下がれ。二度と私の前に姿を見せないよう気をつけよ。今度会ったら、生かしておかない」と言うと、モーセは答えた。「良くぞ仰せになりました。二度とお会いしようとは思いません」。

 最後の災い。11章1~3主はモーセに言われた『私は、なおもう一つの災いをパロとエジプトに下す。その後、王はあなた方を去らせる。いや、そのときには、あなたたちを一人残らずここから追い出す。あなたは、民に告げ、男も女もそれぞれ隣人から金銀の装飾品を求めさせるが良い』。主はこの民にエジプト人の好意を得させるようにされた。モーセその人もパロの家臣や民に大いに尊敬を受けていた。

 モーセは言った。主はこう言われた『真夜中頃、私はエジプトの中を進む。そのとき、エジプトの国中の初子は皆、死ぬ。王座に座しているファラオの初子から、石臼をひく女の初子まで。又家畜の初子も全て死ぬ。大いなる叫びがエジプト全土に起こる。そのような叫びはかつてなかったし、再び起こることはない』7節「しかし、イスラエルの人々に対しては、犬ですら人にも家畜にも、うなり声を立てません。あなたたちはこれによって、主がエジプトとイスラエルを区別しておられることを知るでしょう。あなたの家臣はすべて私のもとに下ってきて、《あなたもあなたに従っている民も皆、出て行ってください》とひれ伏して頼むでしょう。その後で私は出て行きます」そして、モーセは憤然として王のもとから退出した。

 12章主はモーセとアロンに言われた2~51節。イスラエルの民を神様の命令どおり、聖別された子羊を屠り、その血をヒソプの束を浸して、鴨居と入り口の柱に塗り翌朝まで誰も外に出てはならなかった。私は若いときここを読んでいて入り口の敷居に血を塗らなかった事は、聖なる血を土足で汚してはならないと気づき、私は主の十字架に流された血を汚していないかと慄然とした事は忘れることが出来ません。

 29節真夜中になって主はエジプトの全ての初子を撃たれたが、鴨居に聖なる血が塗られているところは過ぎ越され害はなかった。エジプト中大いなる叫びが起きたので、パロハモーセとアロンを呼び出して言った。「さあ、私の民の中から出てゆくがよい、あなたたちもイスラエルの人々も、あなたたちが願っていたように行って主に仕えるがよい。・・・・・・・36節エジプト人のものを分捕り物とした。

 13章1節主はモーセに仰せられた『全ての初子は聖別してわたしにささげよ。イスラエルの人々の間では初めに胎を開くものは全て主にささげなければならない・・』

 ルカ2章22節~39節・40親子は主の律法で定められたことを皆終えたので、自分達の町ガリラヤのナザレに帰った。幼子はたくましく育ち、神の恵みに包まれていた。

 出エジプトの出来事の中でイスラエルが奴隷から救い出される恵に預かったのは聖別された子羊が必要でした。鴨居と柱に塗られた血によって主の使いがその家を過ぎ越して長子を救われた。そして神様のご命令で長子は神にささげることになりました。この鴨居と二本のl柱に塗られた血は十字架に流された主の血の象徴です。これらの事が献児式の謂れです。